【連載】アーキテクチャを甘く見てはいけない!

アーキテクチャーを気にしないと失敗します

アーキテクチャーは設計思想ですが、重要性に気が付いていない人が多いと感じています。
システムリニューアルする理由には、メンテナンス性が悪く何をするにもコストが高い。何かすると不具合が発生する。OSやミドルウェアのバージョンアップに対応するにはコストがかかる等々あると思いますが、実はアーキテクチャが大きく関係しています。
勝手な感覚値ですが、設計思想を持って設計する/しないでは、リリース後のメンテナンス性含めて、コストは、数十%の違いがでると思っています。
イメージして欲しいのですが、新築の家を建てる時に建築士が設計し、大工が建てます。アーキテクチャを甘く見ると言うことは、大工が設計書無しに経験だけで設計して建てることと同じです。違法しているかもしれませんし、窓の明るさが確保出来ないかもしれません。ようは、住む人の家ではなく、大工が立てやすい家になってしまう心配があります。
できてしまった後に、使い勝手悪いから直すとしても、ここに柱があるから動かせないとか、やるなら補強しないとダメとか想定外のコストと時間がかかってしまします。
そうならないように、将来の家族構成や趣味などを考慮して住む家を考えます。システムも一緒で、事業を考えて拡張性を持てる設計にする必要があります。