【連載】SCM(サプライチェーンマネジメント)で仕入先との関係強化を図る

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取引先との関係強化とSCM

S社に限ったことではないが、バイヤーが商品を探し仕入数を交渉しているが、在庫数は仕入先の都合にも左右される。仕入先もビジネスであるため、S社が独占しているわけではないので、必ずしも満足する回答が得られるわけではない。

仕入先も直販、S社以外の納入先への配慮、生産キャパシティ、利益と様々な要素で判断して、バイヤーとの交渉に応じている。S社はセレクトショップであり、仕入先があって成り立っているビジネスであるので、仕入先を手厚くもてなすのが社風にある。そこで、情報戦略プロジェクトの構想として仕入先とも連携する仕組みとすることにした。受発注だけでは、S社の効率化が目的で入れていることになってしまう懸念があるため、様々な情報交換ができる仕組みへと発展させる。仕入先が大手であれば、自社システムである程度のことは実現できているが、中小零細企業であっても素晴らしい商品が多数あり、取引をしているが、システム投資をする予算はない。そこで、S社のSCM構想に、取引先が利用できるようにする。機能としては、お客様の声や、基本属性による販売数分析結果などである。これにより、お互いの信頼関係の強化と、仕入先の意思決定の材料になればと思っている。

もうひとつの課題である在庫についても、KPIによる在庫管理をして需要予測をして仕入先との生産計画に役立てるようにした。この背景には、仕入れまでのリードタイムが変動することがあり、話をしてみると、原材料が余らないように少なめにして、受注生産に近いことをしていると聞いたからである。これでは製造ラインのこともあり、都度都度の調整が発生し、お互いに良い関係にはなっていないと感じていたからである。

山田「具体的なイメージがつきません。」

D社小林「S社独自のEDIといえば、イメージできるでしょうか? この機能を取引先に解放するのです。」

山田「わかったような、わからないような?」

D社小林「これから、全体をまとめるフェーズですので、そこで話をしましょう。」

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