【連載】適正在庫管理って?

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倉庫業務の在庫管理

倉庫業務の課題は在庫管理と倉庫業務の効率化がある。
まずは、在庫管理について議論することにした。

在庫リスク vs 機会損失

S社では、いままで在庫管理は各店舗からの要望を満たすことに視点を置き、仕入れをしていた。各店舗に送り届けると、在庫意識はなくなり、全社の在庫は把握できていなかった。
このため、半期ごとの棚卸で余剰在庫を知ることになり、在庫処分のバーゲンを企画するのが常であった。

背景には、店舗毎に売上目標があり、今度はECも売上目標されるので、それぞれが売上目標達成のために、在庫を確保しようと要望していることにある。店長の心理からすれば、在庫切れによる機会損失は避けたいので、リスクを加えた在庫数要望する。つまり、各店舗が、それぞれリスクを見るので、リスクの総和は大きくなり、結果的に在庫数が増えてしまっているのである。

議論では、店舗には利益ベースで考えることにすることも検討された。つまり、在庫責任を持たせるのである。そうすれば、リスクをきちんと考えることをするので、余剰在庫リスクが減ると考えた。しかしながら、いままで、在庫責任を持ったことがないので、現実的ではないとの意見もあり、まとまらなかった。

意見がまとまらないのは、それぞれの課題に対する観点とリスクの度合いが人によって違うからである。観点が違うと、お互いの観点を正しいと主張するので、話は噛み合わない。リスクの度合いが違うと、折り合いがつかない。そこで、佐々木マネージャーが、数値化した資料を作成して、事実で会話をすることとした。

議論を重ねた結果、この問題を解決するには、在庫は倉庫を管理している部門で一元管理することとした。
ようは、倉庫部門が入庫数と売上数を把握し、各店舗からの要望に応えるのではなく、売れていない店舗から回す権限を与えるのである。また、発注担当者は全社の在庫と店舗からの要望を把握してコントロールしつつ、入庫リードタイムから発注期限ルールを決めて、運用することとした。

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