セブン&アイのオムニチャネルを分析する!

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セブン&アイのオムニチャネルを分析する!

セブン&アイが、オムニチャネルを主戦略とすると話題になっています。
オラクルの協力のもと、グループ各社のトップを含め約50名の幹部社員をアメリカ視察をおこなっています。アメリカはIT先進国であり、ベンチャー精神に溢れていて、いろんなサービスが展開されていることから、視察には最適な国であると思います。日本にも情報は入ってきていると思いますが、実際に目にすることで衝撃的な印象になったものと思います。

セブンのオムニチャネルは、オムニチャネルはチャレンジしなければいけない宿命として「ネットとリアルの融合」をコンセプトとして掲げています。「ネットとリアルの融合」という言葉は、昔から使われていますが、雰囲気はわかるものの人により解釈が違うのではないでしょうか。クラウドという単語の使い方がバラバラであり違和感があるのと一緒である。セブン&アイでは、「ネットとリアルの融合」の定義を「商品・お金・情報がシームレスに繋げる」と解釈しているように思いました。理由は、詳細は記事を読んでいただければと思いますが、全国の店舗でECで購入した商品を受け取るサービスを準備しています。また、店舗をメディア化するとしています。つまり、お客さまは、どこででも購入が可能で、しかも近くの店舗で受け取りが出来るようになります。これを実現するためには、セブン&アイの「商品・お金・情報がシームレスに繋げる」ことをしなければ実現は出来ないからです。この検討をするのが「チームオムニ」であると思います。

この記事では、セブン&アイのオムニチャネルを研究材料して、よりオムニチャネルの理解を深めていきたいと思います。

セブン&アイのオムニチャネル戦略

セブン&アイのオムニチャネルの記事を読むと、大きく3つあると思われます。

  1. 商品の受け渡しサービス
  2. 上質な商品開発
  3. 接客サービスと店舗のメディア化(楽しい空間)

オムニチャネルを検討したことがある人からすれば、実は目新しい事をしているわけではないように思います。ただ、デザイニストラボが分析するセブン&アイのオムニチャネルは、この3要素を全社(ホールディングス)のバリューチェーン視点で全体最適化することが出来れば、さらなる強みになると考えています。
(セブン&アイが、どこまで見据えているかわかりませんが・・・)

商品の受け渡しサービス

商品の受け渡しサービスは、ラストワンマイルを制するものがオムニチャネルを制すると米国視察で重要と位置づけています。具体的には、全国に約1万6000店あるセブン-イレブンの店舗でECの受け取りが出来るようになります。自宅に届けることはもちろんですが、留守が多い家庭では助かるサービスです。とはいえ、送付先を指定するだけならアマゾンでも複数の送り先が指定が出来ますし、自社ECであったも少し改修すれば実現が出来ます。みなさんもイメージするのは簡単だと思いますが、全国に店舗(リアル)があることがあるからこそ実現できます。実店舗を持たなくても、提携すれば可能ですが、セブン&アイには、自社の物流網が存在しています。通常の商品と一緒に運べば、ネットよりも安いコストで届けることが可能になります。しかも、商品によるとは思いますが、倉庫が全国にありますので、物流戦略を盛り込むことで EC と差別化することができます。

上質な商品開発 = お客さまの囲い込み

セブンプレミアムで商品の差別化をしています。独自の商品展開をすることで、他のECで購入されないようにする抑制効果があります。セブン&アイには、ブランドもありますしポイント制度もあります。総合的な魅力も加わり、セブン&アイ系列で、いつでもユビキタスとにた発想で購入する機会を最大に活かすことができます。つまり、お客さまを全社(ホールディングス)で囲い込むことができるということです。

接客サービスと店舗のメディア化(楽しい空間)

O2O(Online to Offline)の場合の「接客サービス」、ショールーミングの場合の「店舗のメディア化(楽しい空間)」の対策になっています。しかも、EC と反するのではなく補完関係を築いています。店舗にタブレットを置き、その場でEC購入できる等々のサービスも実現してくるものと想像します。タブレットを使った施策は、ヤマダ電機がショールーミング対策としてスマホで最安値を検索して販売していますが、セブン&アイの場合は商品差別化が出来ていますから、価格勝負ではなく、お客さまの利便性に特化した施策が可能になっています。

まとめ

セブン&アイは全社(ホールディングス)の強みを最大限に活用するオムニチャネル戦略としているように思いました。どれか1つでも、欠けてしまっていては実現は不可能です。巨大な大手小売であるからこそ検討できる戦略なのかもしれません。もし、このオムニチャネルを見越して、商品差別化や店舗展開をしていたら、鈴木会長はものすごい人です。また、ECを巨大な1店舗としてとらえています。これは、IT(EC)を道具ではなく、戦略として位置付けていることであり、デザイニストラボと同じです。この発想もなければ、検討は座礁にのりあげることになるでしょう。

バラ色のようなセブン&アイのオムニチャネル戦略ですが、会社・事業部単位では、うわべだけのオムニチャネル戦略になってしまいます。本当に実現するには、全社(ホールディングス)として経営資源をマネジメントしなければなりません。
また、生鮮食料品を扱うならセブンイレブンに保存しておく設備・取りに来なかったときの扱い、生鮮食料品の実現に向けたハードルは高いはずである。また、セブンイレブンはフランチャイズであることから、フランチャイズの協力とバックマージン等の契約締結含めた仕組みも必須です。巨大企業ですから、障害は多くありあります。セブン&アイのオムニチャネル戦略が本当に実現できるのか?が、鍵となることでしょう。

(参考にした記事)
オムニチャネルが「お客様中心」の流通革命をもたらす - 株式会社セブン&アイホールディングス
セブン村田社長、「オムニ挑戦は宿命だ」 - 東洋経済オンライン

コメント

  1. […] め、是非「セブン&アイのオムニチャネルを分析する!」を事前に読んでいただきたいと思います。 […]

  2. […] アイホールディングスが進めている施策です。利便性だけでなく店舗に寄った際に他の商品の購入機会を増やすことが期待できます。参考:セブン&アイのオムニチャネルを分析する!) […]

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